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俄の結婚&婚約指輪の1級ジュエリーコーディネーターが綴る『みんなの指輪物語』41都道府県からの来訪に感謝を込めて。

幸運をおすそ分け

今日ご縁があった指輪のお話を二つほど。
多治見からいらしてくださるYさまは、ジュエリーの着こなし上手なお客様です。
そしてジュエリーたちをとっても大切にしてくださっています。
今回も、お母様からご本人様へ、お嬢様へと受け継がれた3本の指輪を見せていただきました。年代で見ると30年は昔の指輪でしょうか、翡翠、黒珊瑚、白珊瑚と現代では稀少となった控え目な宝石たちでした。経年変化の後もあり、この先どのように生かしてあげようか、ということになりました。
思い出の残るジュエリーは手放したり出来ませんし、現代風にお仕立て手直しできればと思います。
もうひとつ、忘れてはいけないことが、ジュエリーも50年経てばアンティークの部類に入るということです。リフォームブーム、処分ブームとジュエリー業界は不安定な時代ですが、ジュエリー好きな一人としては古き良き時代の名品がどんどん姿を消すようで寂しくもあります。
もちろん時代遅れで使えないものならそれも当然ですが、貴重な価値のあるジュエリーまで解体されては・・・宝石もお客様も可愛そう。一番良い生かし方をしたいですよね。

お話変わってこの指輪は↓
幸運をおすそ分け_f0118568_121051100.jpgすっごい幸運を持った指輪なんです。この指輪のオーナーさんは東京で4代つづく老舗宝石問屋のバイヤーさん。宝石大好き小売店のために日本全国を飛び回っているカリスマ・レディーです。で、なぜすっごい幸運を持ってるかというと、高速道路のサービスエリアに置き忘れたのに、奇跡的に戻ってきた指輪だからです。
ジュエリーを失くしたり壊れたりするのは「吉兆(良い兆しのほうですよ)」だといわれますが、失くしたものが帰ってくるのはもっと幸運。船場吉兆じゃなくて本物の吉兆です。みなさんも幸運を持ったジュエリーを見たら、ぜひ触らせてもらって、幸運をおすそ分けしてもらってくださいね。
by diarise | 2008-04-28 00:25