
日本のジュエリーの歴史は古墳時代に途絶え、
明治時代から始まったと言われますが、実際は元禄期に宝石が登場しています。
それを実証するのが写真の「見返り美人画/菱川師宣」だそうです。
この頃から「櫛(くし)」や「簪(かんざし)」に玳瑁(タイマイ≒ベッコウ)や珊瑚(サンゴ)が使われました。
いずれもペルシャ産だそうで、シルクロードを通って海を渡って長崎に到着。
上方から江戸へと流行が広まったそうです。
その後、天然真珠も登場してきます。
簪の中には家3軒分の価値があるものもあったそうで驚きです。
タイマイやサンゴ、真珠を有機素材の宝石と言います。
鉱物素材の宝石のように輝きは持ちませんが、女性の心身を輝かせる存在だったようです。
平成の現代、宝石と言えばダイアモンドを思い浮かべる人が多いと思います。
ダイアモンドの正体は炭素。
地球の誕生のころ地中にあった炭素は運が良いと石炭ではなくダイアモンドに、
地表にあった炭素は運が良いと人の一部になったそうです。
ダイアモンドが純粋で内部から輝きを放つ所は、
人も内面の輝きを大切にするところと通じるような気がしますね。
現代はジュエリーと言えばプラチナに憧れる女性が多数です。
平安時代のお姫様が十二単衣に憧れたのと同じなのでしょうか。
桃の節句も近づきました。
十二単衣のお雛様は女の子の幸せと良縁を願って飾られます。
写真の「単衣」は日本人のその気持ちを結婚指輪に表現した俄の作品。
これを手にする男女の心も一つになって、すばらしい未来の訪れを願ってしまう私たちです。
岐阜県の俄の結婚指輪・婚約指輪正規取扱店の吉田昇太郎から感謝を込めて