2010年 04月 04日
ジュエリーを生む素晴らしい人たち
ジュエリー販売の仕事をを始めたころ思ったことです。
最初は全くの素人でこの仕事に就きました。
ジュエリーの修理くらいは自分で出来るのではと、職人の松浦さんに仕事を頼む度、造りの基礎を教えてもらいました。
そのうちあることに気づいたのです「職人さんにも腕とハートの良し悪しがある」ということに。
当時は色んな問屋さんのジュエリーを扱っていましたので、修理は仕入先さんにお願いしていましたが問屋さんによって仕上がりの質が違うのです。
その中で松浦さんの腕は最高でした。
その後、ジュエリーの工場を見学させていただくチャンスがあり、ナガホリさんの茂原工場、
ミキモトさんの目黒工場、東峰さんの昭和工房、三重の林真珠養殖場さん、俄さんのアトリエ、などなど製作の現場をたくさん巡りました。
そうすると、一流と評価を受けるジュエリーは職人さんの腕から心意気から工場の空気まで
素晴らしいのです。「真」「善」「美」の世界がそこにありました。
そしてジュエリーは、使っていただくお客様がいなければただのモノ、宝の持ち腐れです。ジュエリーは使われて初めて輝きます。
ですが、TPOを意識されずに使われるジュエリーはどうなるでしょう。ジュエリーは身につける人を素敵にするものだと思うのです。不似合いすぎてお客様に、はだかの王様にはなっていただきたくないと本気で思います。
私のジュエリー販売のスタンスは

「デザイナー、クラフトマンに、購入していただいたお客さまの人柄や選んでいただいた時のエピソードを伝えたい」
「販売する私たちは、ジュエリーと人との縁結び役でありたい、見る目を養ってもらい、より良い提案をお客様にも、製作者にもしてゆきたい」というところに置いています。
スイスワインをを知った時の感動がそうでした。 (干草の香りのスイスワイン)
ワインなら「ソムリエ」、ジュエリーなら何がいいでしょう・・・ね。